監督の部屋に集まって色々。この映画の構想、即興演出の考え方、映画史における即興演出の系譜の話。あと衣裳合わせをしたり、さまざまなアーティストの話。桜井さんがパレスチナで合気道を教えていた、という過去をもち、その流れからジャン・ジュネがパレスチナに入れ込んだ時期についての話がわりと多かった。(うちのトイレの扉にも晩年のジュネのポストカードが貼ってある)。
アーテイストの姿勢とは?というところで私と桜井さんは共通しているところは少なくはないと思う。話がなかなか途切れず、終わらず、次から次へとトピックは展開する。演技に活かせる話なのかどうかわからないが、ものすごい勢いでみんな喋り倒していた。
平原君にすすめた東京国立美術館で開催の 中平卓馬の写真展示、あと新宿武蔵野館で上映のゴダール監督の「遺言 奇妙な戦争」についての感想から、マルクス主義、階級闘争、芸術の非力、芸術の無効、人生の無意味、世界の無意味という地平にまで話が至った。極論から出発し逆説でこの世に戻ってくるというスタンス。(20250109記す)